■心身の健康を重視する「ウェルビーイング」は、今や巨大産業となり、私たちの生活に深く入り込んでいる。昨年は、筋力向上サプリの流行やAIによる運動・食事管理、さらには減量薬に私費で頼る人の増加が話題となった。では2026年、業界はどこに向かうのか。専門家は3つの潮流を挙げている。

一つ目は「回復」だ。記録更新や高強度トレーニングよりも、休養を重視する考え方が広がるという。スマートウォッチの普及で、運動量や心拍数をもとに休むべき日が分かるようになり、「追い込む」よりも「休む」ことが健康維持につながるとされる。
二つ目は「JOMO(取り残される喜び)」。今まで、多くの人々がとらわれていた「FOMO - the Fear Of Missing Out」は、他人と比べることによる焦りを生じさせていた。しかし、今年のキーワードとして挙がっているのが「JOMO - the Joy Of Missing Out」。逆の発想で、FOMOに代わり、自分に合ったペースを選ぶ価値観が注目されている。無理に予定を詰め込まず、自分を優先する生き方だ。
三つ目は脳の健康。若者を中心に、集中力や記憶力を高めるとされるサプリや脳トレアプリが人気だ。ただ医師は、睡眠や運動こそが最も確かな脳のケアだと指摘する。さらに、ストレス対策では自律神経、特に迷走神経への注目が高まっており、心を落ち着かせる方法として研究が進んでいる。
一方、生活習慣病専門のマクスウェル医師は、三つ目のキーワードともからめながら、さらに次のように述べている。同医師は、今後の健康づくりのキーワードは「原点回帰」だと話す。バランスのよい食事、十分な睡眠、そして体を動かすこと。この三つこそが健康の基本という。会話や行動を常時記録するAI機器を駆使する健康維持法について、「便利そうに聞こえるが、むしろ恐ろしい」と指摘。「テクノロジーは使うもので、支配されるものではない」と述べ、新しい健康法に飛びつく前に根拠を確認し、ウェルビーイングは他人と比べず、自分に合った方法を選ぶべきだとしている。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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