食品価格…なぜ上昇し続ける?

インスタントコーヒーから牛肉、果汁飲料まで、日常的な食品の価格は依然として値上がりを続けている。一体何が起こっているのか。BBC(電子版)が報じた。最新のインフレ率によると、食品とノンアルコール飲料の価格は7月までの1年間で4.9%上昇。さらに長期的に見るとその傾向はより鮮明だ。過去5年間で食品価格は約37%上昇しており、直前の5年間での上昇率がわずか5%程度だったのと比べると際立っている。

理由の一因は気候にある。英国の干ばつは今年の収穫高を低下させ、また海外での異常気象はコーヒー豆やカカオといった商品の卸売価格を押し上げた。マンチェスター近郊で有機オーツ麦と豚を育てているルイス・クレア氏は「天候がコスト上昇を引き起こす。言いたくはないが、さらに値上がりするだろう。今年は問題の年だった。非常に乾燥していて、作物も収量もひどい状況だった」と語った。ウクライナ戦争も価格を押し上げる。クレア氏は以前、卵を生産していたが、ロシアによるウクライナ侵攻を機に事業の見直しをせざるを得なかったという。「異常気象であれ戦争であれ、まず影響を受けるのは最前線にいる農家だ。そしてその影響は6ヵ月から18ヵ月の時間差をもって消費者に波及する」と語った。

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さらに、経営者たちは最低賃金の引き上げや、今年4月から増えた雇用主の国民保険料負担とも向き合わざるを得ず、これらのコストを価格に転嫁せざるを得ないと嘆く声が各所で聞かれる。多くの人々がファストフードやカジュアルダイニングの利用を控え、代わりにコーヒーやチョコレートといった小さな楽しみで我慢している傾向が見られるという。

多くの家庭にとって、スーパーでの買い物こそが生活費上昇を最も実感する場だ。シンクタンク「レゾリューション・ファウンデーション」によると食品価格の急上昇は低所得世帯に最も大きな打撃を与えている。同財団のエコノミスト、ラリサ・トライ氏は、低所得世帯は収入に占める食費の割合が高いため、価格上昇に特に敏感だと指摘する。AJベル社の金融分析責任者ダニー・ヒューソン氏は今後は高所得層も物価上昇の影響を免れないと言う。「ほとんどの人は自分の生活水準に合わせて支出をしている。車や住宅ローン、私立学校の学費などが生活水準を形作っている。だがインフレはすべての価格を上昇させ、やがて高収入の人々も『お金がどこまで持つのか、何を諦めるべきか』を考えざるを得なくなる」と語った。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)


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