■ローマ帝国が43年にブリテン島へ侵攻した際、道路や水道、ワインや公共トイレなど多くの革新がもたらされた。だが、最新研究によれば、私たちがローマ人に感謝すべきものがもう一つあるという。それは「ペットとしての猫」だとする説が発表された。「デイリー・メール」紙ほかが報じた。

古代DNAを分析した研究チームは、猫が人間の『伴侶動物』になったのは約3500年前であり、ヨーロッパに本格的に定着したのは約2000年前だったと発表。欧州と中東の97遺跡から採取された猫の遺骨を調べると、現代の飼い猫の祖先が北アフリカの野生猫であり、それがローマの交易によってヨーロッパへ広まったことが分かったという。
主執筆者のクラウディオ・オットーニ博士は「わずか2000年で猫が世界に広がったのは驚異的だ」と語る。これまで、猫の家畜化は1万年前のレバントで農耕の始まりとともに進んだとされてきた。しかし今回、77の古代ゲノムをたどった結果、家猫「 Felis catus」 として生きるようになったのは、もっと新しい時期だったという。北アフリカでは複数地域でほぼ同時期に猫との共生が始まり、エジプトではネズミや毒蛇を退治する存在として神聖視された。ただし、ヨーロッパに到達するまでにはさらに1500年を要した。研究者は猫の『移動』に二つの波があったと指摘する。最初は約2200年前、アフリカの野生猫がサルデーニャ島へ運ばれた時。そして約200年後、真の家猫がローマ帝国の交易網に乗り広まったと説明されている。
長距離航海では害獣駆除役として重宝され、ローマ軍の進軍にも同行したとみられる。一方、中国では3500年もの間、人々はレオパードキャット(ツシマヤマネコに似た小型野生猫)と共存し、農耕集落に現れる齧歯類を捕らえていた。しかし漢王朝崩壊後の社会不安で共生関係は途絶え、その後700年頃になってシルクロードを通じ中東から家猫が到来したとされている。研究者は「家猫と野生猫は共にネズミを捕るが、鶏を襲うのは後者だけ。人間の暮らしに適応した家猫が自然と取って代わった」と結論づけている。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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