■見どころの多いロンドンの中でも人気が高く、世界的に高い評価を得ている「ロイヤル・バレエ&オペラ」(RBO)。収益最大化を目指し「需要連動型」のチケット価格制度を導入したが、さらなるチケットの値上がりが予想されるだけに不満の声も聞かれている。各メディアが報じた。

「需要連動型」のチケット価格制度は、観客の需要に応じて価格が変動する仕組み。人気の高い演目ほど、チケットは高くなる。ロンドンで最も格式あるパフォーミングアーツ会場の一つと目されるロイヤル・バレエ&オペラでは、収益最大化を目指してこの制度を導入。例えば2026年3〜4月に上演されるワーグナーの『ジークフリート』では、最高価格帯のチケットが370ポンドから425ポンドへ上昇した。ロンドンの劇評家ミッキー=ジョー・ブーシャー氏は、こうした動的価格設定は「劇場界では珍しくない」と指摘するが、庶民にとってはますます手の出ない価格となっている。
RBOでは、9月に導入した新制度により「チケット収益を最大化し、財政的に持続可能な運営を支えることができる」と説明する。多くの劇場や文化施設で採用されている方式で、上限と下限を設けつつ、価格変動は発売後1週間を経てから適用され、最低価格帯や若者向けチケット、アクセシビリティ支援プログラムは対象外となる。また、オンラインでの購入手続き中は『買い物カゴ』内にあるチケットの価格は変更されないという。
RBOはアーツ・カウンシル・イングランドから毎年2200万ポンドの助成金を受けており、新たな販売方法には英競争・市場庁(CMA)のガイドラインも反映されている。ただ、今年は、チケットマスターがオアシス再結成ツアーで不透明な価格設定を行ったとCMAに指摘されるなど、チケット販売を巡る混乱が相次いだ。ブーシャー氏は需要連動型価格には長所と短所があるとした上で、高額チケットが観客を遠ざける懸念もあるが、「多くは売り切れ間際の最上位価格帯を示すだけで、探せば手頃な選択肢は豊富にある」と話している。業界紙『The Stage』の調査では、ウエストエンド(ロンドンの劇場街)の最安値チケットは1年で25%近く上昇し、チケットが100ポンドを超えるものは32作品、200ポンド超のものも10作品に上ったという。ため息しか出ない!? By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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