■英国の海辺を訪れ、英国名物のフィッシュ・アンド・チップスに舌鼓を打とうとした瞬間、急降下してきたカモメに食べ物を奪われる―。空腹の中、腹立たしい思いをした英国在住者は少なくないだろう。人々を長年悩ませてきた、この『問題』に、科学者が新たな解決策を提示したことを、スカイ・ニューズほかが報じた。『カモメに食べ物を奪われる問題』解決に取り組んだのは、エクセター大学の研究チーム。西部イングランドのコーンウォールの9つの海辺の町で61羽のセグロカモメを対象に、地面にチップス(揚げイモ)を置き、それを守るにはどのような音声が効果的かを検証した。

実験では、男性が「ダメだ、近寄るな、それは私の食べ物だ」と叫ぶ音声、同じ言葉を普通に話す音声、そしてコマドリのさえずりという3種類の音を同じ音量で再生した。その結果、叫び声を聞いたカモメの約半数が1分以内に飛び去ったという。普通の音声を聞かされたグループでは飛び去ったのは15%にとどまり、多くは食べ物から離れつつも周囲を警戒して歩き去る程度の効果しかなかった。さらに、コマドリのさえずりを聞かされたグループでは7割が無視して、そのまま餌の近くにとどまった。
エクセター大学のネールチェ・ブーガート博士は「カモメを追い払うには叫び声が明らかに有効」と説明する。音量を揃えても反応に差が出たことから、カモメは人間の声のニュアンスを聞き分けている可能性があると指摘。こうした反応は、これまで人間と長く共生してきた犬や豚、馬などで確認されていたが、野生動物で示された例は珍しい。研究チームは「カモメを追い払うのに暴力的な手段は不要で、声だけで十分」としている。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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