1セント硬貨の鋳造終了…最後のペニーは500万ドルの値がつく?

■米造幣局が約232年の伝統を誇る1セント硬貨「ペニー」の製造を終了することを発表。最後に鋳造された硬貨がオークションで最大500万ドル(約7億円)に達する可能性があると専門家が予測している。「USAトゥデイ」などが報じた。

© United States Mint

最終製造日は11月12日。フィラデルフィア造幣局でブランダン・ビーチ財務官がスイッチを押し、1793年から続いたペニーの歴史に幕が下ろされた。最後に鋳造された5枚のペニーには特別な「オメガ」マークが刻まれており、希少価値は極めて高い。1909年にリンカーン大統領の肖像が採用され、初の大統領肖像コインとなって以来、「リンカーン・セント」とも呼ばれるペニー。希少硬貨価格ガイド「グレーシート」を発行するジョン・ファイゲンバウム氏は「これらのリンカーン・セントにコレクターは熱狂するだろう」と語り、1枚あたり200万〜500万ドルになると予測する。ただし、テキサス州の硬貨ディーラー、マイク・フルジェンズ氏は「最後に打たれた1枚は100万ドル、最後の2枚目と3枚目は1万〜2万ドル程度」との見方を示し、意見は分かれるという。売上は造幣局の運営費に充てられ、余剰分は財務省に入る。

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造幣局は232年の歴史に合わせて232枚のオメガ刻印入りペニーを製造し、ほかに展示用として数枚を追加。さらに金製の『ゴールドペニー』も235枚作られた。トランプ大統領は今年2月、1枚あたり3.69セントという製造コストがかかることを理由にペニー廃止を決定。「こんなに無駄なことはない」と述べ、年間5600万ドルの節減になるとした。

流通中のペニーは合法通貨として引き続き使用できるが、流通枚数は約3000億枚。造幣局はコレクター向けに少量生産は続けるとされるが、小売業界では釣り銭不足が発生することへの懸念から、一部店舗では会計の端数を5セント単位に丸める対応をすでに開始しているという。また、ニューヨークやフィラデルフィアなど4州や主要都市では「正確な釣り銭の提供」を義務づける条例があるため、小売業界の団体では議会に対応策を求めている。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)


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