■オーストラリアではごく普通のランチスナック――だが、旅行者や海外のフーディーにとってはまさに“衝撃の発見”になっているという。フード系コンテンツクリエイターのネッサがTikTokに投稿した動画がきっかけで、この“オーストラリア寿司”をめぐる熱狂が広がった。彼女は寿司の手巻きタイプを「オーストラリア寿司」と呼び、次のように説明する。「私が“オーストラリア寿司”と呼んでいるのは、切り分けられていない巻き寿司。お箸は使わず、手で食べるの。小さな魚型の醤油パックが付いてきて、それを絞ってかけるのよ。すごく便利で持ち運びやすく、しかも安い。他の国にないのが不思議なくらい」。

オーストラリアではこの寿司ロールは定番の軽食で、ショッピングセンターの売店、駅構内、フードコートなどで数ドルで売られている。片端を閉じて海苔で包み、サンドイッチのように片手で持って食べられるよう配慮されているのが特徴だ。もちろん、この発想自体はオーストラリア独自ではない。日本には「恵方巻」があり、ハワイや南アフリカにも似たスタイルの寿司が存在する。しかし、オーストラリア人はこれを“国民食”の一つとして定着させてきた。あるユーザーはこう指摘する。「“オーストラリア寿司”って呼ぶのは違うと思う。日本には全く同じもの=恵方巻があるから。でも、オーストラリアで人気の寿司っていう意味なら確かにそうね」。多くのオーストラリア人はこの寿司ロールを週ごとの楽しみとして欠かさず食べているという。
この広がりは、海外を訪れたオーストラリア人が「どこにも売っていない」と気付いたことから始まったという。「初めて日本に行った時、本当に驚いた。僕らの寿司がどこにもなかった」と冗談めかして語る人も。「日本に滞在していたけど、ずっと“オージー寿司”が恋しかった。ありがたい存在だよ」との声もある。“スシロール”“テマキ”“オーストラリア寿司”と呼び名はさまざまだが、このシンプルな軽食はオーストラリアの食文化にしっかり根付き、今や海外展開を進める存在となった。でも…「恵方巻き」が「オージー寿司」として世界に広まるのは、なんかイヤ。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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