■『ドリアン・グレイの肖像』 『サロメ』等の小説で知られ、今もなお高い評価を受けているアイルランド出身の作家、オスカー・ワイルドの図書館利用カードが、没後130年を経て大英図書館によって再発行されることになった。「インデペンデント」紙(電子版)ほかが報じた。

ワイルドが活躍していた当時、同性愛行為は刑法で「重大な不品行」と見なされており、ワイルドも裁判の末、1895年に有罪判決を受けた。これを理由に、ワイルドは大英図書館の閲覧室への入室を禁じられていた。同館の閲覧室に入るには、利用カードを発行してもらう必要がある。今回、特別な式典が行われ、再発行された利用カードは、ワイルドの唯一の孫であるマーリン・ホランド氏に手渡された。
図書館の利用カードが取り消されたのは、ワイルドがペントンヴィル刑務所に服役していた間のことで、ホランド氏は「祖父は(利用カードが取り消されたことを)知らなかっただろうが、それがむしろ幸いだったと思う。もし知っていたら、法律によって世界有数の図書館の書物から遠ざけられたことについて、さらに苦しんだに違いない」と語った。また、「今回の再発行を祖父の魂も喜んでいることだろう」と述べた。
ワイルドの利用カードが取り消されたのは、1885年の刑事法改正法に基づくもので、男性同士の「重大な不品行」を犯罪と規定していたことに起因する。裁判の結果、ワイルドは懲役2年の重労働を言い渡された。1897年に釈放されたが、この1895年の事件は彼の人生と創作活動に深刻な影響を及ぼしたとされている。出所後、ワイルドはフランスに移住し、その地で生涯を終えた。大英図書館は、ワイルドの作品群を所蔵しており、その中には、獄中からロアルド・アルフレッド・ダグラスに宛てた手書きの恋文『De Profundis』も含まれている。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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