■米製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が販売していたベビーパウダーに発がん性物質アスベストを含むタルク(滑石)が使用されていたとして、英国で約3000人が同社を相手取り集団訴訟を起こした。原告らは自分または家族が卵巣がんや中皮腫を発症したと主張し、ロンドン高等法院で総額10億ポンド(約1900億円)超の損害賠償を求めている。

原告側弁護士団のKPローによると、J&Jは長年にわたりアスベスト混入の危険を「隠蔽」し、規制当局への働きかけや研究への資金提供を通じて「健康被害の危険を過小評価」してきたと非難している。訴状によれば、J&Jおよび関連会社のジョンソン・エンド・ジョンソン・マネジメント社と英ケンビュー社(Kenvue UK)が連帯して責任を負うべきだとしている。同社は、米国とカナダでは2020年に、世界的には2023年にタルク入り製品の製造・販売を終了した。
J&Jおよび元消費者部門として2023年に分社化されたケンビュー社は「タルクはすべて規制基準を満たしており、アスベストは含まれていない。がんを引き起こす科学的根拠はない」と全面的に否定している。一方、原告の一人であるジャネット・フシッロさん(75)は、1960年代から同製品を愛用しており、7年前に卵巣がんと診断されたと語る。また、別の原告パトリシア・エンジェルさんは、電気技師だった夫エドワードさんが2006年、中皮腫と診断されてわずか数週間後に亡くなったと証言。「夫は仕事でアスベストに触れることはなかった。毎日帰宅後にシャワーを浴び、J&Jのベビーパウダーを使っていた。解剖報告書にはタルクとともにアスベスト繊維が検出されたと記されていた」と述べた。
中皮腫は、吸入したアスベスト繊維が肺などに沈着して発症するがんで、英国保健サービス(NHS)によれば、原因のほとんどがアスベスト曝露とされる。弁護士のマーク・ローリンソン氏は「J&Jは自社内の報告、科学文献からリスクを把握していたはずだ。それにもかかわらず、利益とブランドを守るために真実を隠し続けてきた」と批判した。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































![私のイチオシ[スーパー編]](/images/common/category/ichioshi-img_sq.gif)








セール情報をいち早くGET!今週のお買得★食料品『TKトレーディング』