■お肌にハリを与える、シワ改善などのうたい文句で、特に美容業界で注目を集めるコラーゲン(英語での発音は「コラジェン」)。サプリとして飲んだり、クリームとして肌に塗ったり、注射で補ったりと方法はさまざまだが、果たして効果はあるのか。BBCが検証を試みている。コラーゲンは体内で最も多いタンパク質とされ、皮膚や骨、関節、筋肉の構造を支える、いわば『骨組み』の役割を担う。肌のハリを保ち、関節や骨を丈夫にし、髪や爪の健康を維持する上で欠かせない存在と位置づけられている。加齢とともに減少し、20代半ばから後半で年間約1%ずつ減っていくと説明されているが、この速度は紫外線の影響、食事の内容、ストレスなどで変わる。

33歳のキンバーリー・スミスさんは、2024年、身辺で大きな変化が立て続けに起こったのをうけ、半年ほど前からマリンコラーゲンのドリンクを摂取。肌の明るさや髪の質が改善したと感じているという。しかし、ロンドンの皮膚科医エマ・ウェッジワース氏は「経口摂取しても、コラーゲンが体内で必要な場所に届く保証はない」と慎重な意見を述べる。大きな分子であるコラーゲンは、消化段階での分解により、吸収されやすくするためにペプチド化(加水分解)されているものの、最終的に皮膚に届くかは不明という。クリームによる外用も同様に効果は限定的で、「表皮にとどまってしまい、真皮まで届かない」とウェッジワース氏は指摘。摂取するなら、肌や骨に重要な「1型コラーゲン」を多く含むマリンコラーゲンが推奨されるとする一方、植物由来の「ビーガンコラーゲン」は実際にはコラーゲンではなく、アミノ酸やビタミンを含むサプリメントにすぎないとコメントしている。
別のケースとして紹介されていた神経麻酔科医のアリ・ワトソンさんの場合、自身と飼い犬の関節用に牛由来のコラーゲンを毎日摂取。肌や髪、爪の状態が改善したと感じるが、「効果かどうかは断言できず、日々の生活での変化も影響する」と話している。
ミドル・チェシャーNHSの皮膚科医ファイサル・アリ教授は、コラーゲン研究については、研究費の提供元にとって都合のよい結果がもとめられることも少なくなく、また、研究規模も大きいとはいえず、「経口・外用いずれも科学的根拠は限定的」と警告。加えて、若いころから摂取しても『貯わえる』ことができるわけではないという。レーザーやマイクロニードリングによるコラーゲン生成刺激は、肌の弾力維持に有効とされるとはいえ、1回あたり300ポンド(約6万円)前後と高額だ。同教授は、お肌については「日焼け止めの使用、健康的な食生活、禁煙」のほうが、サプリ摂取以上の効果があると強調。BBCも、視聴者を納得させられる『結論』に達することはできなかったようだ。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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