■ 英国各地で、ハーレクイン・テントウムシ(外来種)が大量発生し、住宅の壁や室内を「びっしりと覆う」現象が相次いでいる。「家が虫で埋め尽くされた」「大好きなテントウムシだけど、耐えられない」といった悲鳴がSNSに殺到している。「デイリー・メール」紙(電子版)ほかが報じた。

専門家によると、この『侵入騒動』には明確な理由があるという。オックスフォード大学の生物学者ティム・クルソン教授は「彼らは冬を越すための避難場所を探しているだけ」と説明。テントウムシは冬の間、代謝を極端に落とす休眠状態に入り、通常は木の皮の下や落ち葉の隙間など、外敵から身を守れる場所で冬眠する。しかし都市部では、家屋の隙間や室内が『安全な越冬地』として選ばれることも多いという。テントウムシは「群れで冬眠する性質」があり、1匹が好適な場所を見つけると、フェロモンを放出して仲間を呼び寄せる。この物質は数年にわたり同じ場所へ集まる常習性を生むため、一度侵入されると翌年も再発する可能性があるという。
SNSでは「玄関ドアがテントウムシだらけ」「部屋に入るのに15分かかった」といった投稿が相次ぎ、恐怖を訴える声も聞かれる。さらに「テントウムシが性感染症をひろめる」という噂まで拡散。ロンドン自然史博物館の昆虫学者マックス・バークレー氏は「確かに一部のテントウムシには真菌感染が見られるが、人間には感染しない」と述べ、冷静な対応を求めた。
専門家らは「駆除は不要」と強調。クルソン教授は「テントウムシのような捕食者は、生態系の重要な構成要素。彼らがいることで、アブラムシなどの害虫が抑えられる」とその大切さを訴える。「農薬に頼るよりも、自然のバランスを保ってくれるテントウムシのほうが有益」とさえ話している。思わぬ『秋の訪問者』に驚く住民が続出する一方で、英国生態水文学センターのヘレン・ロイ教授も「大量に入り込んでも殺さないで。可能であればそのまま、あるいは箱に集めて屋外の物置などに移してほしい」と呼びかけている。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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