実在する3人の「ジェームズ・ボンド」たち!

■「ボンド、ジェームズ・ボンド」―映画史に残るこの名台詞を、彼らは日常の中で繰り返し耳にする。世界的スパイの名を本名として生きる3人の「ジェームズ・ボンド」が、ドキュメンタリー映画『The Other Fellow』に登場した。「メトロ」紙(電子版)が報じた。3人の人生は、フィクションの英雄と不思議に重なり合っている。

▼スウェーデン在住のボンド・ジェームズ・ボンド氏(65)の場合

この男性は、2007年に自らの名を合法的に改名した。もともとはグンナー・シェーファーという名だったが、幼少期に父親を失った彼にとって、作家イアン・フレミングとその創造したスパイは「父親のような存在」だったという。8歳で観た映画『ゴールドフィンガー』が人生を変えた。以来、ボンド作品の全てを収集し、2002年にはスウェーデンに「ジェームズ・ボンド007博物館」を設立。自動車から衣装、小道具まで膨大なコレクションを展示している。「この名を持つことで、世界中の人々とつながれた」と語る彼にとって、改名は敬意と感謝の証だった。

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▼米テキサス州の元バス運転手、ジェームズ・ニール・ボンド氏(70)の場合

この男性は、生まれた1953年が奇しくも『カジノ・ロワイヤル』出版の年だった。少年時代は「007」とからかわれたが、次第にその名を誇りに感じるようになった。牧師として働いた時期もあったが、同性愛を理由に職を失うという試練も経験。それでも「この名は私の人生の一部。変えたいと思ったことはない」と語る。むしろゲイバーでは人気者で、「ボンド」という名のおかげでしばしば酒を奢ってもらえるという。

▼ジェームズ・シーザー・ボンド氏(18)の場合

この男性の場合は本名がジェームズ・ボンド。レストランのウェイターとして働く彼は、「ボンド、ジェームズ・ボンド」と自己紹介して笑いを誘い、チップを稼いでいるという。かつてはその名の意味を知らなかったが、今では「ちょっとした冗談と特別な絆」を感じている。「自分にとってはただの名前。でも、みんなが笑顔になるなら、それも悪くない」と話す。

映画の中でスパイは世界を救うが、現実のジェームズ・ボンドたちは、それぞれの人生を前向きに生き抜いている。彼らに共通しているのは名前の重みを誇りとして受け止める姿勢だ。「007」という数字が示すのは、ただのコードネームではない。彼らにとって、それは自分らしく生きるための『許可証』なのかもしれない。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)


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