■近年、下水道をつまらせる『犯人』として、水道会社を悩ませるウェットティッシュ。水に溶けることはなく、これに家庭排水などで流れ込む脂肪や油が付着し、やがて固まり、その塊は徐々に巨大化し、「ファットバーグ」となる。ファットバーグは氷山(iceberg)と油分(fat)からなる造語だが、このほど、西ロンドンの下水道で、重さ100トンに達する巨大なファットバーグが取り除かれたことを各メディアが報じた。

ロンドンの広いエリアで水道業務を行うテムズ・ウォーターが発表したところによると、西ロンドンのフェルサムで除去されたファットバーグは重さ100トンで、二階建てバス8台分に相当する。地上から約10メートル下の下水道内にできたこの塊を、専門チームが1ヵ月以上かかって除去したという。同社によると、ファットバーグの大部分はウェットティッシュが脂肪や油、グリースによって固まったもの。チームは、下水道内で塊を破砕。徐々に削り取る形で、125メートルの管を経て取り除いたと説明している。その後、クレーンでコンテナに移され、最終的に埋立地に運ばれた。
テムズ・ウォーターのネットワーク保護担当、アレクサンダー・ダッドフィールド氏は「このファットバーグの除去は非常に複雑な作業で、我々にとって大きな挑戦だった」と語る。一方で「住宅数軒規模の小さな下水管で発生する問題のほうが深刻。こうした小管が詰まると、下水を止めることはできず、道路や河川、場合によっては家庭に逆流することもあり、影響は大きい」と警告を発している。同社は引き続き、市民に対してウェットティッシュや、トイレットペーパー以外の廃棄物をトイレに流さないよう呼びかけている。ウェットティッシュはテムズ・ウォーター管内での詰まりの主要原因で、年間約7万5000件が報告されている。さらに年間約380万枚のウェットティッシュを取り除く作業に、1800万ポンドが費やされいることも分かった。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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