■BBCの記者が、犯罪組織から自らの端末を利用して社内システムに侵入させるよう持ちかけられた。報酬は身代金の一部で「BBC収益の1%を引き出し、最終交渉額の25%を渡す。もう働く必要はない」と囁かれたという。

連絡は7月、暗号アプリ「シグナル」で届いた。「シンジケート」と名乗る人物は、記者のログイン情報とセキュリティコードを要求。BBCに侵入してビットコインで身代金を求め、巨額を分け前として支払うと提案した。背後にはランサムウェア組織「メデューサ」がいると名乗り、過去に英医療会社や米緊急サービスでも内部協力を得たと主張した。
記者は編集局の助言を受け、やり取りを継続。だが圧力は増し、スマートフォンにはBBCの二要素認証通知が大量に送られる「MFAボミング」攻撃が発生した。これは誤って承認を押させる手口で、2022年には配車大手ウーバーも被害に遭っている。記者は「自宅のドアを犯罪者に叩き続けられるようだった」と語る。最終的にBBCの情報セキュリティ部門が介入し、記者は一時的に社内ネットワークから隔離された。その後、犯人側は「テストだった」と謝罪したが、数日後にアカウントを削除し消息を絶った。今回の1件は、外部攻撃だけでなく内部者を狙うサイバー犯罪の新たな脅威を浮き彫りにした。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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