■数多くの名曲を残したビートルズだが、すべてが称賛を受けたわけではない。ポール・マッカートニーさんが手掛けた71曲の中には、バンド内で激しい不評を買った作品もある。その代表格が『アビー・ロード』収録の「マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマー」だったという。エンターテインメント情報サイト「Far Out」が伝えた。
この曲はマッカートニーさんの強いこだわりを示す一方で、他のメンバー全員を苛立たせたという。普段から異議をとなえることが多かったジョン・レノンさんだけでなく、ジョージ・ハリスンさんやリンゴ・スターさんまでもが嫌悪感を示したとされている。マッカートニーさんは録音に際し、鍛冶屋から金床を取り寄せるほどのこだわりを見せたが、満足することはなかった。リンゴ・スターさんは後年「最悪のセッションだった。何週間も続いた」と『ローリング・ストーン』誌で語っている。
当時レノンさんは体調がおもわしくなく、長引く作業を避けて頻繁にスタジオを離れたという。彼は1980年、『プレイボーイ』誌の取材で「あの曲は大嫌いだった。百万回もやらされた気がする」と憤りを語り、「シングルに仕立てようと必死だったが、絶対にヒットするはずがなかった」と付け加えた。ハリスンさんも「マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマーはあまりにくだらなかった」と酷評している。一方でマッカートニーさんは当時、この曲を高く評価し、友人バリー・マイルズさんの著書で「生涯で最高のラジオ劇のような体験だった」と述懐。ただし後年には、「思いがけない不運を象徴する寓話を楽曲にしたかったが、狙い通りにはいかなかった」と一定の反省も示した。結果的に、この曲はマッカートニーさんの個性を象徴する一方で、主要メンバー3人が揃って嫌った数少ない1曲だったことは間違いなく、バンドの亀裂を深めた作品として知られている。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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