レストラン経営者が激白…「ロンドンの客は無礼」!

■「英国人のマナーは非の打ち所がない」というステレオタイプの意見がある一方、ロンドンの飲食店経営者たちは「実際には非常に無礼」であり、それが経営に深刻な影響を与えていると訴えている。「メトロ」紙(電子版)が報じた。土壇場での予約キャンセル、絶え間ないクレーム、そして他の客が先に料理を提供されたことに対する激高。ダルストンの高級レストラン「Mangal 2」のオーナー、フェルハト・ディリク氏にとって事態はすでに限界点に達している。ディリク氏はSNSで客を「耐え難く、特権意識が強く、寛容さのない人たち。いつからホスピタリティ業界は、吐瀉物を吸い取るスポンジ、殴られ役として社会的に容認されるようになったのか」と痛烈に批判した。この投稿は業界関係者の共感を呼び、多くの人が「礼儀が衰退している」という現実を再確認するきっかけになったという。

© Mangal II

ディリク氏はメトロ紙の取材に対し「他の経営者や従業員からも同意見だとする声がたくさん届いた。礼儀のレベルはひどい」と語った。「Mangal 2」は1994年、父アリ・ディリク氏がイスタンブールから移住後に開店。革新的なアナトリア料理で高い評価を得ており、英国レストランランキングで35位に選ばれたこともある。しかし近年は、論理的思考を欠く客の対応に追われる夜が続いているという。例えば、他のテーブルにメイン料理が早く提供されただけで激高するケース。「前菜を注文しなかった客や、調理時間の短い料理をオーダーした客が先に提供されるだけなのに、理解してもらえない」とディリク氏。それに、テーブルが準備できていないと文句を言う客の多くは、予約時間より早く来ている人が多い。それで気分を害した客のケアのため、シフト中ずっと追われることになる。

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一部の客の礼儀の欠如は、経営に週1000ポンドの損失をもたらすことさえある。大人数の予約客が、直前に謝罪もなくキャンセルするからだ。「8人の予約が突然キャンセルされ、慌ててその枠を埋めようとしても間に合わない。キャンセル料を請求すると揉める。多くの人は家族が病気だと言うが、証明を求めることはできず、強く請求するとこちらが悪人のようになってしまう」と嘆く。ディリク氏は「特に18ヵ月ほど前から顕著になった。自由に使えるお金が減ったせいか、共感力も減っているように見える」と話す。

料理やサービスに関係のない理由で低評価をつけられることもある。例えば、近隣の路上生活者や薬物依存者が店に入り、客席で金銭を求めて回るケース。店はすぐに退去を求めるが、それでも「雰囲気が悪かった」と悪評を書かれる。ディリク氏は「我々にできることはこれ以上ない。ただ論理的思考が欠如していると思う」と語った。この記事に関してメトロ紙の読者は「近年、世間一般のマナーが全体的に低下している。もしかするとコロナ禍やロックダウンが原因かもしれない。それに加えて甘やかされて育った世代が大人になり、社会に出始めているのも影響していると思う。問題は、彼らが自分を『物語の主人公』だと思って育ってきたことだ」「残念ながら、失礼な人はどこにでもいる」と店側を擁護する声がある一方、「店側がSNSで客を罵るなんて、状況改善には全くつながらないだろう」と苦言を呈する人もいる。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)


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