世界中で抹茶ブーム! 供給間に合わず品薄状態

■抹茶ブームが世界を席巻している。鮮やかなグリーンの日本茶は、スターバックスのラテからシンガポールのクリスピー・クリーム・ドーナツに至るまで、さまざまな製品に使われている。BBC(電子版)が報じた。抹茶ブームをけん引しているのはSNSだ。インフルエンサーたちは抹茶の淹れ方のコツやレビュー、レシピを次々とシェアしており、「#MatchaTok」のハッシュタグは数千万回以上再生されている。また、日本の観光ブームや円安の影響で、日本製品の需要も高まっており、それが抹茶人気にも拍車をかけている。

こうした熱狂の中、抹茶の需要が急増している。しかし猛暑による不作や日本製品への米関税上昇が重なり、抹茶の価格は上昇している。抹茶は健康効果やカフェイン、風味の良さで人気を博しているが、その製造過程は何世紀にもわたって培われた高度な技術に基づいている。「碾茶(てんちゃ)」は、収穫前に数週間、こも、藁、むしろなどで日光を遮る被覆栽培によって製造される。強い日差しが当たらないように育てると、日が当たって育った茶葉よりも旨みの多い柔らかな新芽へと成長する。

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収穫された葉を乾燥させ、石臼で粉末にするが、1時間にできるのはわずか40グラムほど。しかし近年は記録的な熱波で生産地が打撃を受けている。日本の碾茶の約4分の1を生産する京都地方では、高温が続き収穫量が激減するなかで需要だけが伸び続けている。さらに、農業従事者の高齢化と後継者不足も深刻な問題となっている。抹茶の名産地・京都府宇治市では、観光客によって開店と同時に棚の商品が空になることも珍しくない。そのため、購入数を制限する店舗も多い。

抹茶価格の今後については、アメリカによる関税がさらなる値上がりを招く可能性がある。日米両政府は先週火曜日(7月29日)、通商協定に合意し、日本から輸入される商品に15%の関税を課すことを決定した。米オレゴン州でミズバ・ティー・カンパニーを経営するローレン・パービス氏は、締切前の7月上旬に注文が70%以上急増したと語る。「米国では日本茶の生産は行われていないのだから関税で守るべき産業など存在しない。専門茶は対象外にすべきだ」と話す。供給不足と価格高騰の一方で、希望を見出す声もある。東京を拠点とする抹茶専門カフェ「Matcha Tokyo」の共同創業者、長田昌宏氏は「低品質な抹茶が高値で売られている現状は長続きしない」と見ている。「今はブームで需要が急増しているが、2〜3年もすれば少し落ち着くだろう」と同氏は見解を述べた。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)


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