■6月12日、離陸直後に市街地に墜落し、乗客乗員242人のうち241人が死亡し、墜落先の地上でも多数の犠牲者が出たエア・インディア171便の事故原因をめぐる予備調査で、捜査当局が戦慄の事実を発見した。BBC(電子版)が報じた。

ボーイング787型「ドリームライナー」は離陸直後、燃料を制御するスイッチ2基が突然『カットオフ』位置に切り替わり、エンジンが完全な動力喪失に陥る状況を招いていた。ボイス・レコーダーにはパイロットの1人が「なぜカットオフしたんだ?」と叫び、もう1人が「していない」と応じる会話が記録されている。機長、副機長のどちらが発した言葉かは不明だが、離陸時には副操縦士が操縦を担当し、機長がモニタリングを行っていた。スイッチはすぐに通常位置に戻され、自動的にエンジンの再点火が行われた。事故発生時、左エンジンは出力を回復しつつあったが右エンジンは再点火されたものの出力回復には至っていなかった。
調査当局によると燃料制御スイッチは誤作動を防ぐ構造となっており「引き上げてロックを解除しなければ操作できない」よう設計されている。この安全機構は1950年代から採用されており、非常に高い信頼性を誇る。さらに物理的な衝突による誤操作を防ぐ保護ガードも取り付けられているという。あるカナダの航空事故調査官はBBCに対し、「片手で同時に両スイッチを切り替えるのはほぼ不可能であり、偶発的な操作とは考えにくい」と述べた。
また、現役のボーイング787パイロットはなぜランディングギアが引き込まれなかったのかについて「離陸後、ギアハンドルを引くのは高度約200フィートに達した時で、約8秒で完全に引き込まれる。しかし今回はそんな余裕すらなかったはずだ。エンジンが2基とも停止すれば驚きでは済まず、頭が真っ白になる。その瞬間、ギアのことなど考えていられない。意識はただ一つ、『どこに機体を降ろすか』に集中する。そして今回、それを行うだけの高度がなかったということだろう」とコメントした。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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