■観光客が操作するドローンが、庭で遊ぶ子どもや入浴中の住民を撮影。家の中にまで侵入しようとする例もあり、住民たちは「まるで北朝鮮に住んでいるみたいだ!」と憤っている。「デイリー・メール」紙(電子版)が報じた。

スピルバーグ監督映画「戦火の馬」の撮影舞台ともなり、「イングランドで最も美しい村」の称号を何度も得ているウィルトシャーのカッスルクーム村。コッツウォルズ特有の蜂蜜色の家々が一列に並び、絵葉書やカレンダーにもよく登場する。この静かな村の住民400人が今、怒りの声を上げている。理由はドローンによる無許可撮影。ここ数年、観光客が飛ばすドローンが増え、村の上空を飛び回っては住民のプライバシーを空から撮影している。庭にいる子どもたち、家の中にいる人々を無断で撮影し、時には家に「侵入」しようとすることもあるという。村には「ドローン禁止区域(No Drone Zone)」の標識が至る所に掲げられているが、効果はない。
「侵略」は週末や連休にやって来る。元警察官ヒラリーさんは「まるでスパイされているような気分だ。北朝鮮に住んでるみたい」と話す。「観光客は、この家々の中に実際に人が住んでいるってことを忘れてる」と話すのは、旧牧師館に住むアンナさん。ヒラリーさんは元警官ということもあり、近所の人から観光客トラブルでよく頼られる。ある日、裏庭で子どもたちが遊んでいたところに、ドローンが飛来。「父親が『撮影はやめてくれ』と言いに行ったら暴言を吐かれて、私も行ったけど、やはり罵倒された。結局警察を呼んで、撮影データの大半を削除させた」。他にも、入浴中に窓の外にドローンが浮かんでいたという恐ろしい事件もあった。
英国民間航空局(CAA)は、住宅や群衆の上空でのドローン飛行を禁じている。しかし、250グラム未満のドローンには免許も試験も不要。YouTubeなどでの映像販売目的で飛ばしている例もある。ロンドンのノッティングヒルでは、観光客対策として、パステルカラーの家の外壁を黒く塗る例が出ているが、カッスルクームにはそうした対策はない。住民に安息が訪れるのは日が暮れ、観光客が引き上げていくわずかな時間だけ。その間だけは、空を飛ぶのは鳥やコウモリだけとなる。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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