■東ロンドンのメア・ストリートにあったパブ「ハックニータップ(Hackney Tap)」が閉店。その場所に、破竹の勢いのベーカリーチェーン「ゲイルズ(Gail's)」がオープンする予定だという。ロンドン市民は「英国人はもう酒を愛さなくなってしまったのか」と嘆いている。「メトロ」紙(電子版)が報じた。

「ハックニータップ」は2023年8月に突然閉店。現在、グレードII指定建築の外壁にはゲイルズのポスターが貼られ、新店舗開店が予告されている。環境経済学者のジェームズ・ニューランドさん(27)は「最近の人はジムを優先してパブには行かなくなってしまった。肉体にはいいのだろうが、精神には良くない。ゲイルズのようなチェーン店や商業施設がハイストリートの社交の場を圧迫している」と話した。続けて「コミュニティの拠点がどんどん商業施設に置き換えられている。ここはハックニーの中心部。通りにはパブがあるべきだしもっと社交の場が必要。個人商店が少なくなっているのも残念だ」と語った。
クリス・プリーストマン氏(28)は「Hackney Tapの閉店はジェントリフィケーション(都市の高級化)」の表れであり、1ヵ月前にすぐ近くにプレタ・マンジェが開店したことも同様の兆候だ」と語った。トムさん(22)は「若者の間ではパブ離れが進んでいる」と話す。「若者はもうパブに行かなくなった。だからパブの経営が難しくなっている。SNSの影響で健康志向やジム文化が流行していて、人々は以前より酒を飲まなくなった。交流の場が失われているけれど、もしかすると今ではジムで交流しているのかもしれない」と話す。トムさんの恋人であるアナスタシアさん(25)は「今の人々は健康的なライフスタイルを優先している。早起きして朝にパンを買いたがるの」と語った。
「Ocado」が2024年1月に発表した調査結果によると、18〜34歳の43%、35〜54歳の32%が完全に禁酒しているとされる。また55歳未満の半数は「特別な日」以外には飲酒しないと回答した。このような飲酒人口の減少はパブやクラブ業界に深刻な打撃を与えている。24年には週あたり6軒のパブが閉店し、約4500人の雇用が失われた(英国ビール・パブ協会:BBPA調べ)。中でもロンドンは被害が最も大きく、34軒が閉店に追い込まれたという。個人経営のユニークなパブやカフェが消え、街が画一的になっていくのはちょっと寂しい。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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