■英国のVAT(Value-added tax= 付加価値税)は1973年4月1日に導入された。これは英国が同年1月1日に欧州経済共同体(EEC)に加盟したことに伴い、既存の消費税である「購入税(Purchase Tax)」を置き換える形で導入されたもの。導入当初の標準税率は10%だった。購入税は1940年に導入され、贅沢品と見なされる商品に対して異なる税率が適用されていた。しかしEEC加盟に伴い、加盟国間での税制の調和が求められたため、VATの導入が必要とされた。

- ▶軽減税率(5%)…家庭用燃料・エネルギー、チャイルドカーシートなどに適用。
- ▶ゼロ税率(0%)…主に基本食品、子供服、書籍、新聞など。VATの申告義務はあるが実際には課税されない。
- ▶非課税(Exempt)…教育、医療、郵便など、一部サービスはVAT対象外。
【英国のVAT ― 標準税率の変遷】
導入年/税/背景と解説
- ●1973年4月…10%
VAT導入。EEC加盟に伴い、旧「購入税(Purchase Tax)」に代わって導入。 - ●1974年7月…8%
労働党政権下での引き下げ。低所得層への配慮。 - ●1979年6月…15%
保守党サッチャー政権による大幅引き上げ。所得税引き下げとのバランス政策。 - ●1991年4月…17.5%
保守党メージャー政権による増税。湾岸戦争や経済悪化による財源確保。 - ●2008年12月…15%
リーマンショック。金融危機対策として、労働党ブラウン政権が一時的に減税。 - ●2010年1月…17.5%
一時減税の終了。元の税率に復帰。 - ●2011年1月…20%
保守党キャメロン政権下、財政赤字削減のため引き上げ。
参考:House of Loads Library, The Guardian, Wikipedia等 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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