■ サセックス公ハリー王子(40)は、英国内滞在時の警備問題をめぐる訴訟に敗訴した後、米カリフォルニアでBBCニュースの取材に応じた。王子は「王室との和解を心から望んでいる」としつつ、警備の問題が今もなお「大きな障壁」になっていると述べた。

2020年、ハリー王子は公務から退き米国へ移住。それに伴い、公費による警備対象から外された。この措置に対し、王子は「家族の安全が脅かされる」として法的に異議を申し立てたが、控訴審でも敗訴した。王子はインタビューで「この件で父(チャールズ国王)が私と話をしようとしない」と語り、「家族の何人かとの間で、これまで本当に多くの衝突があった。しかし、私は彼らを許している。家族と和解できたらと心から願っている。これ以上、争いを続けても意味がない。命はかけがえのないものだから」と述べ、警備をめぐる対立が最大の障害だったと強調した。また、「父があとどれだけ生きられるかわからない」と切実な胸中も明かした。
判決に関しては「失望というより、その決定が是とされたことに衝撃を受けた。自分や家族を狙う者にとっては『勝利』だろう。安全が確保されない限り、妻子を英国に連れて帰ることはできない。このままでは子どもたちに故郷を見せられない」と語った。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)