伊ナポリ南方でケーブルカー墜落、英国人2人を含む4人死亡

■南イタリア・ナポリ近郊の山間部でケーブルカーのキャビンが地上に墜落。英国人2人を含む４人が死亡した。英各メディアが報じた。事故が発生したのはファイト山（モンテ・ファイト）の登山ケーブルカー。報道によるとキャビンが山頂付近を通過中に、ケーブルの1本が切れたとみられている。

その後の調べで亡くなった英国人夫婦はレスターシャー在住のエレイン・ウィンさん（58）とグレアム・ウィンさん（65）であることが分かった。夫妻はイングランド中部レスターシャー州マーケット・ハーバラ在住。現地当局によれば、事故は木曜日に発生。支柱ケーブルの1本が切断されたことにより、山中のケーブルカーのキャビンが地面に墜落した。運行会社は、事故の2週間前に安全検査を通過していたと発表しており、現在刑事捜査が開始されている。

事故当時、ケーブルカーは急峻な山肌を通過中で、標高およそ1,100メートルを走行していた。このケーブルカーは1952年から運行されており、1960年にも同様の事故で4人が死亡している。地元自治体カステッランマーレ・ディ・スタービアの市長は、「牽引用ケーブルが切れたと見られる」と説明。「下部にある非常ブレーキは作動したが、山頂付近に接近していたキャビン側のブレーキは機能しなかった可能性がある」と、同市長はイタリアメディアに語っている。By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)