■通常の鶏肉を「ハラールミート」と偽って販売していた食品卸売業者の男が、詐欺罪で有罪判決を下された。BBC(電子版)が報じた。

有罪が確定したのは、カーディフにある食品卸売業者「Universal Food Wholesale Limited」の代表ハミル・ミア被告(46)。ミア被告は同社以外にもカモフラージュ用に複数の会社を経営しており、取引していた飲食店は同じ会社とは知らずに仕入れ、ハラールミートだと信じて調理していたという。
ハラールミートはイスラム法に則った特別な方法で加工処理された鶏肉や牛肉などを指すが、ミア被告は普通の鶏肉をハラールミートと偽るだけでなく、一部の商品の賞味期限を変更。ラベルに記載された肉の出所等の情報もウソだった。倉庫の衛生状態も劣悪で、複数の食品安全違反でカーディフ市議会と食品基準庁の検査官が何度も倉庫を訪れ、改善を促す中で、偽ハラールミートを販売している疑惑に気づいたとされる。ミア被告は、最高10年の禁固刑に処される可能性がある。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)