■ロンドンのリージェント・ストリートの最も美しいカーブ部分にあたる建物に店舗を構える、日本人にも人気のミシュラン1つ星インド料理店「ヴェラスワミー(Veeraswamy)」が、閉店の危機に直面している。「デイリー・メール」紙(電子版)が伝えた。

1926年の創業以来、アン王女やヨルダンの国王など、王族やセレブたちに愛されてきた同店。建物の賃貸契約は6月に満了を迎えるが、不動産管理会社から契約を更新しない旨を突然伝えられたという。 レストランのオーナーであるランジット・マスラニ氏(81)が問い合わせると、昨年末に起きた水漏れ被害で上層階が空き家になっているため、同店のエントランス部分を含めた全面的な改修工事を行うと告げられた。新スペースはオフィスになるという。同店の入口を別に設ける提案をしたが、指定建造物であるとして聞き入れてもらえず、せめて新しい引っ越し先が見つかるまで営業を続けたいと訴えるも却下されてしまった。
現在、賃貸契約延長をめぐって法廷闘争が展開されているが、対立している不動産会社はチャールズ国王所有の不動産を管理する「クラウン・エステート」。マスラニ氏は「もしかしたら、あと1年ほどで完全閉店となるかもしれない」と話している。 By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)