■食品ロス削減アプリ「Too Good To Go」はレストランやテイクアウェー店、スーパーマーケット等が営業終了後、売れ残った食事やスナックの廃棄を防ぐという高尚な理念の元でここ数年、広く浸透してきた。同アプリの新たな取り組みへの反響が広がり始めている。各メディアが伝えた。このアプリのおかげで消費者は、地元レストランの余りものや、まだ十分に食べられる食品を閲覧し、かなり割安な値段で購入できる。スタバやM&Sといった大手ブランドから、地元のレストラン、大学の食堂まで、多種多様な店舗が参加している。環境保護団体「Friends of the Earth」によると人の消費用として生産された全食品の約3分の1(約1000万トン)の食料が廃棄処分されているという。

昨年終わりに「Too Good To Go」は新たな取り組みとして「常温保存できる食品の詰め合わせ」を扱い始めた。缶詰や瓶詰、ボトルなどが自宅まで直接届けられるスタイル。これまで「Too Good To Go」を利用したいと思っても大都市圏外では選択肢が少ないことに多くの利用者が不満を感じてきた。しかしこの新システムなら直接自宅へ届けられるため、より手軽に利用できる。実際の中身はまさに何でもあり。多くの商品は賞味期限が切れているか、切れかけているもの。ブランド側は「賞味期限は品質の目安にすぎず、同封された商品は日付を3ヵ月余り過ぎてもおいしく食べられる」と説明している。また賞味期限内ではあるものの「パッケージが古い」ために店頭に並ばなかった商品やニーズの不一致により販売できなかった商品も含まれている。
商品の提供企業は多様で「ドリンク」「キッズ」「パントリー(食品棚)」「スペシャルオファー」といったカテゴリーで商品が構成されている。例えば「Tony’s Chocolonely」ハインツ、イタリアンソースの「Mutti」、ドリンクブランド「Prime」といった大手ブランドの商品が含まれている日もある。お店も助かり、お財布に優しく、地球にも優しい。一度、覗いてみる? By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)