パイントグラスのすごいヒミツ…膨らみの意味は?

■英国に住んでいる人なら、お酒を飲まなくても1回くらいはパブに行ったことがあるだろう。ビール用のパイントグラスには普通、上の方にふっくらとした膨らみがついている。あの膨らみは単なるデザインではなく、あるべくしてあるらしい。「デイリー・メール」紙(電子版)が伝えた。専門家の間で「ノニック(nonic)」と呼ばれている、このグラスに見られる特徴的な膨らみは、単なる装飾ではない。100年以上も前から愛用されてきた、極めて機能的な設計なのだという。

ビールグラスには様々なスタイルがあるが、ノニックグラスは20世紀初頭、ビール愛好家とバーテンダーの両方にとって使いやすいように、ヒューゴ・ピックという人物が開発したもの。1920年代、ガラス製品は高価な消耗品だったため、グラスの上部の膨らみが革新的な意味をもたらした。この膨らみには次の3つの機能がある。

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①グラスが結露で濡れて滑りやすくなっても、しっかりと握れるグリップ力を発揮する。これにより、手を滑らせてグラスを割る事態を防ぐ。

②この構造だと、グラス同士を簡単に積み重ねることができる。膨らみのないパイントグラスは、重ねるとグラス同士がくっついてしまい、取り外すのも大変でバーテンダー泣かせなのだという。

③最大の利点であり、名前の由来にもなっている理由は、この膨らみがグラスの縁(ふち)を衝撃から守るという点にある。バーの硬いカウンターの上でノニックグラスを倒しても、縁より先に膨らんだ部分が接地するため、最も割れやすい縁に傷がつきにくい構造になっている。つまり、このグラスは「倒しても縁に『欠け(nick)』ができない」ことから、「no nick(ノー・ニック)」=ノニックと呼ばれるようになった。何にでも、ちゃんと深い意味がある。なんかノニックグラスが愛しく思えて来た。By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)


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