あの日、何があったのか…ヒースロー空港を閉鎖せよ

■英国最大のヒースロー空港は3月21日(金)、変電所の火災により完全閉鎖を余儀なくされた。単体の変電所の喪失によって空港全体が閉鎖されるという事態は前例がなく、同空港および政府の対応に大きな疑問が投げかけられている。「ファイナンシャル・タイムズ」紙(電子版)が伝えた。

※AI生成によるイメージ画像です。

ナショナル・グリッド社(送電およびガスの供給事業者)の最高経営責任者(CEO)、ジョン・ペティグリュー氏は、ヒースロー空港の閉鎖中も、同社は空港を稼働させるのに「十分な電力を供給できていた」と明言した。23日、ペティグリュー氏は、空港の変電所を機能停止に追い込んだ火災は「極めてまれな出来事」であったと述べたうえで、他に2ヵ所の変電所が稼働可能な状態であり、ヒースロー空港への電力供給は可能だったと述べた。ヒースロー空港は21日金曜日、18時間にわたり運航を停止し、数千便が欠航。世界各地で乗客が足止めされる事態となった。

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火災は木曜深夜、空港の北2.5キロ地点にあるヘイズ変電所内の変圧器から発生した。ヒースロー空港には緊急用の予備電源としてディーゼル発電機とバッテリーが備えられているが、これは滑走路灯や着陸支援装置など、安全に関わるシステムを最低限維持するためのものに限定されている。また別途、バイオマス発電施設(光合成によりCO2を吸収して成長するバイオマス資源を燃料とした発電)がターミナル2に電力を供給しているが、ナショナル・グリッド社が空港の主な電力源であることに変わりはない。ペティグリュー氏は「30年に及ぶキャリアの中でも、これほど深刻な変圧器の故障は記憶にない。変電所が1つ停止すること自体まれなことだが他に2つ稼働可能な変電所があった。それこそが我々の持つレジリエンス(耐障害性)の水準だ」と述べた。

ペティグリュー氏の発言を受けヒースロー空港広報は「今回が前例のない事態であり、ヒースロー空港が途切れることなく運営を続けるのは不可能だったことが裏付けられた。空港内には重要なシステムが数百も存在し、それらを一旦安全にシャットダウンし、再び安全に段階的に起動し直す必要があった。空港の規模と運営の複雑さを考慮すると、これほどの規模の障害からの安全な再起動は、極めて困難な作業だった」と述べた。空港CEOのトーマス・ウォルドバイ氏も「給油システム、搭乗ブリッジ、エスカレーターといった全ての設備を再起動し、問題がないことを確認しなければならなかった。規模の大きなリスクについては100%完全に備えることができない部分もあり、今回はまさにそうした例だった」と弁明した。さてさて、数千の旅客機の運行を停止し、数百万トンの貨物の流通を遅らせた責任の所在は何処に?By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)


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