■一部旅行者にとって飛行機内で子どもの近くに座るのはなかなかなもの。そんな問題を解決するために「子どもなしゾーン(child-free zones)」を導入する航空会社が現れているという。「デイリー・メール」紙(電子版)が伝えた。大人の乗客を子どもから隔離するサービスを提供しているのは次の2社。いずれもリーズナブルな追加料金でそのサービスの利用が可能。

【スクート(Scoot)】
シンガポール航空のLCC「スクート(Scoot)」はボーイング787ドリームライナー便に「子どもなしキャビン」を設けている。区画は「スクート・イン・サイレンス(Scoot-in-Silence)」と呼ばれ、12歳以上の乗客のみが利用でき、追加料金は16ポンド。下記のエアアジアX同様、機内の前方に置かれたスクート・イン・サイレンスでは、早めの降機、広めの足元スペース、調整可能なヘッドレストが提供され静かで落ち着いた環境が確保されている。スクートのドリームライナー便はシンガポールからウィーンやアテネなどの都市に向けて運行している。
【エアアジアX】
マレーシアのLCCエアアジアXは一部の便のエコノミークラス前方に「クワイエットゾーン」を設けている。このエリアの座席には「ミュート(消音)」マークが付いており、10歳以上の乗客のみが予約可能。追加料金はフライトごとに異なるが、この座席を選ぶと「最小限の騒音とゼロ迷惑」が約束され、食事の提供も優先され、降機も最初となるメリットがあるという。同社便クワイエットゾーンはクアラルンプールからオーストラリア、中国、インド、日本、韓国行きのA330便で利用可能。By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)