■ヒースロー空港そばの変電所での火災により、同空港が少なくとも24時間閉鎖される事態が発生。英国内および世界中で少なくとも22万人の乗客が足止めとなっている。英各メディアが報じた。英国最大のヒースロー空港は金曜日、空港から2マイルほど離れたロンドン西部ヘイズにある電力変電所で爆発・火災が発生したことにより、完全閉鎖を余儀なくされた。一つの変電所の喪失によって全空港が閉鎖されるというのは前例がなく、ヒースロー空港および政府の対応能力に大きな疑問が投げかけられている。

21日、ヒースロー空港を利用する予定だった乗客は約22万人に上り、完全閉鎖による混乱は週末から週明けかけて長引く見込み。既に少なくとも1,357便がキャンセル・迂回・遅延の影響を受けている。ロンドンへ向かっていた一部の便は英国内の他の空港に着陸できたがガトウィック空港などは既に受け入れ上限に達しているという。多数の便がアムステルダム、フランクフルト、リヨンなど欧州各都市に迂回しており何万人もの旅行者が海外で足止めされている。
ブリティッシュ・エアウェイズ、アメリカン航空、ヴァージン・アトランティック、ユナイテッド航空、エア・カナダ、デルタ航空などが最も多くの便のキャンセル、または迂回を余儀なくされていることが報告されている。日本の報道によると日本航空は、21日に羽田からヒースローに向けて出発した2便のうち1便はヘルシンキ空港に目的地を変更。もう1便は乗客およそ200人を乗せて羽田空港に引き返した。全日空も午前中に1便が出発したが羽田空港に引き返している。By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)