公務員たち戦慄!? 働きが不十分なら退職促す

■十分な成果を上げていない公務員に対し、退職を促すためのインセンティブが言い渡される可能性が示唆された。BBC（電子版）が報じた。

9日、BBCの時事番組「サンデー・ウィズ・ローラ・クンスバーグ」に出演したパット・マクファデン内閣府担当大臣は、「相互合意による退職」プロセスを導入すると語った。この制度では期待される業績をあげていない公務員に対し、退職を促す刺激策が示されている。成果が不十分な上級公務員については能力改善プランの対象とされ、６ヵ月以内に改善が見られない場合には解雇の可能性もあるという。

また、最上級の官僚についてはその給与を業績評価に連動させる方針も示される見込み。同氏は、「現在の公的機関はわが国が直面する課題に対応できる状態にない。政府の公務員制度改革の方針は、すべての職員が高いパフォーマンスを発揮し、成果重視の姿勢を持つことにある。そのためには優秀な人材が十分に評価され、報酬を得られるようにすると同時に、適応できない人材には転職の機会を提供することが必要だ。今回発表する改革により、より生産性の高い公務員制度が実現し、国民が必要とする変革の実行が効率的に進むことになる」と述べた。これに対して公務員組合は「失敗した過去のアイディアを繰り返すだけでは意味がない。実現不可能なキャッチフレーズだ」と政府の姿勢を厳しく批判した。By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)