■英国で最も長く独房監禁されている囚人がプレイステーションやテレビ鑑賞の自由などを取り上げられたことでハンガーストライキを開始した。英各メディアが報じた。ウェイクフィールド刑務所のガラス張りの独房に収容されている四重殺人犯、ロバート・モーズリー受刑者(71)は英国で最も危険な囚人とみなされている。同受刑者は1983年以来、現代の刑務所史上最長となる独房監禁を続けている。日に1時間だけ6人の看守に付き添われて外に出ることを許されているが、それ以外の時間は一切外に出られず、釈放される見込みもない。

孤独な環境の中でモーズリー受刑者はプレイステーションをしたり、テレビを見たり、読書したり、音楽を聴いたりするなどして日々を過ごしている。独房にいる彼にとって、プレイステーションでのゲーム、テレビ鑑賞、読書、音楽が唯一の娯楽だった。しかし、先月「作戦演習(operational exercise)」の一環として、それらの娯楽一切が没収されたことでモーズリー受刑者はハンガーストライキを開始した。同受刑者は独房内での電話使用が許可されていたが家族への連絡が途絶えたため、それも取り上げられた可能性が高いという。
モーズリー受刑者は4人を殺害した。1件は精神科病院内で、3件は終身刑を受けた後に刑務所内で行われた。初期の報道では刑務所内で殺害した男性の脳の一部を食べたと誤って伝えられ、それにより一部メディアから「ハンニバル・ザ・カンニバル」という異名をつけられた。モーズリー受刑者は幼少期に父親から性的虐待を受けていたため、殺人の標的となるのは一貫して強姦犯や小児性愛者だった。By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)