印紙税引き上げ目前…住宅購入者が駆け込み購入

■不動産の購入時に支払う印紙税の対象が４月１日から変更となるため、住宅購入者は３月末までに手続きを完了させようと、取引が慌ただしくなっている。BBC（電子版）が報じた。

英国で土地や不動産を購入する場合には取引税（印紙税）がかかり、イングランドと北アイルランドではこれを土地印紙税（Stamp Duty Land Tax）と呼んでいる。現在、25万ポンド未満の住宅の購入者は印紙税が免除されているが、４月１日から免除の対象となるのは12万5000ポンド未満の住宅となる。また、初めて住宅を購入する人は、現在42万5000ポンド未満であれば印紙税が免除されているが、４月１日以降は30万ポンド未満の住宅に限られる。

不動産サイト「Rightmove」は、駆け込み購入者が急増しているため、未完了の取引も増加しており、イングランドでは初めての住宅購入者２万5000人と、２回目以降の住宅購入者７万4000人が、３月末までに手続きが完了しないと予想。３月末までに物件の引渡しが完了しそうにないため、取引を途中で取りやめる買い手も出てきているという。By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)