■■約5000年前のものと考えられている「ストーンヘンジ」の建造に携わったブリトン人は、褐色の肌をしていただろうとする研究結果が発表された。「デイリー・メール」紙(電子版)が伝えた。

イタリア・フェラーラ大学の科学者チームが、英諸島、ヨーロッパ本土、ロシア、中央アジア、中東などから集められた348の古代ゲノムのデータを解析したところ、「1700年ほど前まではヨーロッパ人の大半が浅黒い肌だった」とする研究結果を発表した。これが正しければ、古代ギリシャ人やローマ人はもちろん、ストーンヘンジを建設したブリトン人のほとんどが褐色の肌をしており、目や髪の色も黒かったことになる。
アフリカを出て高緯度のヨーロッパ大陸に到達した人々は、「ビタミンD」を摂取するようになった結果、次第に明るい色の肌へシフトしていった。しかし今回の解析結果はその変化が以前考えられていたよりもかなり緩やかであったことを裏付けており、黒から白への肌色の変化がこれほど遅かった理由は、彼らもまだ分からないという。By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)