■世界で80以上のレストランを展開中のセレブシェフ、ゴードン・ラムジー氏がロンドンでシャードの次に背の高いビルとして知られる22ビショップスゲート60階にガラス張りの新たなレストラン「ラッキーキャット(Lucky Cat:招き猫)」をオープンした。

「ラッキーキャット」はメイフェア店、マンチェスター店に次いで3店目。アジア風の料理を提供する同店は眼下にロンドンのパノラマビューを楽しめる場所として注目を集めている。ラムジー氏はこのプロジェクトに2000万ポンド(約38億円)を投資したという。「単なるブランドの名前貸しじゃない。本気で臨んでいる。今はレストランを開くには厳しい時代だ。人件費の上昇や国民保険の拠出増加などで維持費が厳しい。さらにスターマー首相の労働党が状況を悪化させた。だからより賢く、よりレベルを上げていかなきゃならないんだ」と熱く語っている。
メニューを見る限り刺身、寿司、天ぷらなどほぼほぼ和食。気になるお値段。「場所もお値段もお高いんでしょう?」と飛びあがる準備をしていたが、ランチは3コースで34ポンド(税サ・ドリンク別)と地上60階の割に地に足の着いたお値段。もちろんアラカルトは様子が異なるが、メニュー通りなら飛び上がるほどではない。60階のこのレストランの他、58階には料理教室「ゴードン・ラムジー・アカデミー」、59階には「ブレッドストリートキッチン」の新店舗、さらに最上階部分には、日本庭園と開閉式ルーフを備えた広大なテラスのオープンが予定されているという。一度、行ってみるしかなさそうだ。By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)