■国家統計局(ONS)の最新の調査結果によると、昨年末の時点で仕事、教育、職業訓練等を受けていない若者の数が過去11年で最高値に達していたことが判明した。BBC(電子版)が報じた。

昨年10~12月にかけての調査によれば、16~24歳の年齢層で98万7000人(13.4%)がニート(NEET: Not in Education, Employment or Training)であることが判明。これは、ほぼ7人に1人にあたるという。また女性よりも男性の方がニート率が高く、同じく16~24歳の男性の推定ニート率は14.4%。一方で、女性は12.3%だった。しかし、数字は全体的に上昇しており、98万7000人という数字は、2023年の同時期に比べて11万人も増加していると指摘されている。
無職の若者には、積極的に求職活動をしている失業者と、求職活動をしていない経済的な不活発者がいる。ニートは多くが後者の不活発カテゴリーに入り、就活中の失業者が39万2000人であるのに対し、就活をしていない人は59万5000人にのぼった。ニートの若者はメンタルヘルスの不調が就職を阻む深刻な問題のひとつでもあり、ほぼ3人に1人(31%)が「働きたいが、メンタルヘルスの不調がそれを妨げている」と答えている。By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)