■ロンドンの高級レストランの一部がノーショー(予約をしておきながら来店しない客)や、悪質なインフルエンサーに対抗するため、厳格なデポジット制や最低消費額の導入に踏み切り始めた。「デイリー・メール」紙(電子版)が伝えた。例えば、メイフェアでミシュラン二つ星を獲得したインド料理店「ジムカーナ(Gymkhana)」は、昨年11月からディナー時に100ポンドの最低消費額(minimum spend)を設定。これは、ノーショーや「大量のボット(ロボットによる予約)」、予約転売サイトの攻撃にさらされるのを防ぐ目的だと報じられている。

ザ・シャード内の中華店「フートン(Hutong)」は金曜と土曜の夜では1人最低80ポンドの消費が求められる。また、セントジェームズにあるインド料理店「チャトニー・メアリー(Chutney Mary)」もディナー時に1人60ポンドの最低消費額を設定している。チャトニー・メアリーを運営するMW Eatグループは「高級インド料理をまるで安価なテイクアウェー店のように利用する客を阻止するために必要な措置だった」と理由を語る。これらの措置は、人気テーブルを狙って予約ロボットが席をランダムに確保するという、最近頻発している問題に対抗するために打ち出されたものという。
ノッティングヒルのミシュラン星付きレストラン「ドリアン(Dorian)」のオーナー、クリス・シルヴァ氏は、複数のテーブルを予約して実際に来るのは1テーブル分だけという客を抑制するため、1人あたり25ポンドのデポジットを導入した。同氏はこの行為を「予約の占拠(reservation-squatting)」と呼び「予約自体に罰則がないためにこうした問題が発生している」と説明する。さらに、「来店しただけで食事すらせずSNSに評価を書き込み、ビジネスに悪影響を与えるインフルエンサーを排除するため」と話す。加えて、多くのレストランがインスタグラムへの投稿と引き換えに食事を無料で提供するよう求めるインフルエンサーに対しても取り締まりを強化中だという。一部のインフルエンサーは動画制作のため、料理1品とワイン1杯だけを注文する傾向があると指摘されている。
レストラン予約サイト「Tock」のマット・タッカー氏によると、最低消費額の導入は必ずしも歓迎される試みではないが「行き過ぎたインフルエンサー文化への対抗策」としての側面があると話す。寿司の名店「アラキ(The Araki)」ではTock経由で予約する際、おまかせ体験では1人310ポンドを前払いする必要があるという。タッカー氏は「利用客から不当に搾取するのが狙いではない。あなたが必ず来店し、私が最高の料理とサービスを提供すると、双方間で契約を交わすためのものだ」と付け加えた。高級ホテルの中にあるレストランでも同様のスタイルが続々導入されているという。By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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