■セレブシェフのジェイミー・オリバー氏がアップしたカルボナーラ再現動画がイタリア人の間で波紋を呼んでいる。「デイリー・メール」紙(電子版)が報じた。動画は、ジェイミー・オリバー氏(49)が「本格的」と称してカルボナーラを作る様子を納めたもの。2017年にアップされたものだが、ネガティブコメントが次から次へと投稿され、話題を集めるに至っている。

イタリアのグルメ雑誌『ラ・クチーナ・イタリアーナ』によると、伝統的カルボナーラは4つの基本材料のみで作られる。それはスパゲティ、グアンチャーレ(豚の頬肉)か脂身のないベーコン、ペコリーノ・ロマーノまたはパルミジャーノ・レッジャーノチーズ、そして卵黄。味付けには塩と黒胡椒を少々加えるだけ。
オリバー氏はグアンチャーレやペコリーノ・ロマーノを使うなど、伝統的なレシピに忠実。ところがそこにニンニク1片を加えるというアレンジを披露。これにイタリア人ファンがピキッと反応。SNSで「伝統的なカルボナーラではない」と批判を展開した。あるユーザーは「カルボナーラはグアンチャーレ、ペコリーノ・ロマーノ、黒胡椒、卵黄だけで作るもの。絶対にニンニクは入れない」と一刀両断。別のユーザーは「それはスパゲティ・アッラ(alla:~風)・カルボナーラだ。レシピに忠実であるなら卵黄だけを使わなければならない」と指摘。昨年10月、ゴードン・ラムジー氏がカルボナーラにグリーンピースを入れた時にも同様の批判を浴びていた。こんな厳格な人たちに日本のナポリタンのレシピが知られたら暴動が起きるかも。By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)