■先週金曜午後7時頃、取材のため予約していたレストランに向かう途中、リージェントストリートの北側、BBCの前にある横断歩道を渡っていた。その時、まさに写真のように全身黒装束、目出し帽をかぶった男が電動バイクに跨ってゆっくり旋回している姿が目に入った。仲間と思われるもう1人のバイク乗りもいた。筆者は同行の編集部スタッフと話をしていたため初めは何とも思わなかったのだが、少しして「もしや」と気になり始めた。次の瞬間、バイク1台が歩道に乗り上げ、目の前を歩いていた3人連れの女性のうちの車道側にいた1人に背後から手を伸ばした。間髪入れずに「キャアアア」という叫び声が聞こえ、バイクはあっという間に猛スピードで走り去って行った。強奪には失敗したようで、スマートフォンは女性の手に残されていて無事だった。

これは今、英国で大問題となっている「E-Bike Yobs(電動バイクの不良たち)」と呼ばれる若者たちによるスマホ強盗未遂の瞬間だ。警察の発表によると、彼らは電動バイクを違法に改造。大型モーターは猛烈な加速を生み、あっという間に時速50キロに達する。これでは追いかけてもとても追いつけない。これまで警察が発表したCCTV映像でスマートフォンが強奪される瞬間は数々見てきたが、実際に目の前で起こるとあまりにあっという間の出来事。状況を理解するのに数秒がかかってしまい、気づいた頃には犯人の後ろ姿があるのみで何もできなかった。
ロンドン警視庁は昨年1月から11月までの携帯電話の盗難件数は7万2936台と発表。昨年12月、窃盗犯の1人が逮捕されたが、犯人は16歳の少年だった。人が多い場所だと通行人に捕えられる可能性も高いため、最近は人通りの少ない通りが狙われているのかもしれない。スマホの機能はもはや電話だけではない。一旦なくすととてつもなく厄介なことになる。GPSで追跡するなど回収に成功した例もあるが、盗られないのが一番。路上でスマホを使う際やレストランのアルフレスコ(店外テーブル)を利用する際はどうかくれぐれもご用心ください。By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)
「イヴニング・スタンダード」ウェブ版で公開された、スマホ強奪時の模様はこちらから視聴可(編集部が目撃した事件とは別件)。








































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