■11月29日、英下院議員は5時間に及ぶ討論の末に安楽死法案に関する投票が行われ、賛成多数で最初の関門を突破した。英各メディアが報じた。
下院では「末期患者法案(人生の終わり)法案」(the Terminally Ill Adults “End of Life” Bill)が賛成330票、反対275票で可決された。今後、下院委員会が精査し、2度目の採決も通過すれば上院で諮られることになる。法案が成立した場合、イングランドとウェールズでは、余命6ヵ月未満と宣告された末期患者で判断能力がある成人は医師2人と裁判官の承認を得られれば安楽死を求めることが可能となる。
市場調査会社ユーガブの世論調査では73%が法案を支持。不支持は13%だったという。スターマー首相は法案支持に投じたが、内閣内の意見分裂を示すかのようにレイナー副首相、ラムミー外相、ストリーティング保健相、マフムード法務相は反対に投じた。By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)