■元副首相のジョン・プレスコット卿がアルツハイマー病との闘いの末、86歳で死去した。英各メディアが報じた。プレスコット卿はトニー・ブレア元首相の「ニュー・レイバー」プロジェクトの中心人物のひとりだった。近代化を進めるリーダーに対し党の伝統的価値観を守る存在として多くの人々に知られた。
1997年の労働党の総選挙での圧勝後、10年間副首相を務めた。短気な性格で知られ、2001年の選挙運動中、北ウェールズで抗議者から卵を投げつけられた際に間髪入れずに鋭いパンチを見舞った上、取っ組み合いとなった出来事は今も語り草となっている。
ブレア卿が首相だった間は忠実な支持者だったが、後に一部で批判的な立場を取り、特にイラク戦争への英国の関与を非難した。また1人、存在感のある英国の政治家が消えた。By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)
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