■最低賃金が来年4月に再び引き上げられ、21歳以上の時給が12.21ポンドに上昇する。英各メディアが報じた。レイチェル・リーヴス財務大臣はこの賃上げは労働党が「真の生活賃金」を実現するという公約を果たす重要な一歩だと述べた。18歳から20歳の従業員や見習い労働者も最低時給の増額を受ける。政府はこの賃上げにより300万人以上の労働者が恩恵を受けるとしている。
21歳以上の最低賃金、正式には全国生活賃金(the National Living Wage)は、2025年4月以降11.44ポンドから12.21ポンドに6.70%引き上げられる。24年には10.42ポンドから11.44ポンドに引き上げられていた。18歳から20歳の最低賃金は8.60ポンドから10ポンドに上昇する。見習い労働者はこれまでの6.40ポンドから7.55ポンドに引き上げられ、最大の増加となる。昨年は5.28ポンドだった。
ちなみに2000年、22歳以上の最低賃金は3.60ポンドだった。2010年までの10年をかけて5.93ポンドまでゆっくりと上昇。15年には6.70ポンド、20年には8.72ポンドとなり、23年には10.42ポンドと大台を突破した。とどまることを知らない最低賃金の上昇に対し企業側は「人件費の増大は結果的に雇用の縮小につながる」と苦言を呈している。ウエイター、ウエイトレスがネコ型ロボットになる日も近い!? By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)