■イングランドとウェールズでは、1995年まで14歳未満の子どもをパブに入店させることは禁止されていた。そのルールを今も守り続けているパブがある。「メトロ」紙(電子版)が伝えた。

改装と増築のために休業していたケント県アシュフォード近郊ウェストウェル村にあるパブ「The Wheel Inn」が、このたび2年ぶりに再オープンした。お祝いに駆け付けた地元の人々で店内は大いに賑わったが、そこに子どもの姿はない。イングランドでは約30年前まで、14歳未満の子どもをパブに入店させることは違法だった。オーナーのマンディ・キーフさんとジョン・フォージさん夫妻はこれを今でも断固として守っている。
「酔っぱらうと、時には不適切な振る舞いや発言をしてしまうこともある。大人だけのスペースや言葉遣いを気にしなくていいリラックスした空間は必要でしょう」と夫妻は話す。「無理に大人の環境に置かれるから子どもも退屈して走りまわったり、泣き出したり、大声を出したりする」とし、年配の人からは「子ども入店禁止」は好評だという。しかし、SNS上では「考えが古くさい」と非難する声もある。By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)