■トラファルガー広場北側に建つナショナル・ギャラリーは、自称環境運動団体活動家らによって絵画が複数回にわたって攻撃されたことを受け、液体の持ち込みを禁止した。BBC(電子版)が報じた。
これは抗議者らによる美術品への物理的な損害に対するもので先週金曜日(10月18日)から実施された。訪問者は必要最低限の持ち物で来館するようアドバイスされ、バッグは全て入館前に検査される。そのため今後は入館に以前よりも時間がかかることになる。液体の持ち込みは禁止されたが、乳児用ミルク、搾乳した母乳、および処方薬は例外として持ち込める。
抗議者たちは2022年7月以降、5回にわたって同美術館を標的とした。2022年10月、自称環境運動団体「Just Stop Oil」の活動家2人がゴッホの「ひまわり」にスープをかけ、額縁に1万ポンドの損害を与えた。実行犯のフィービー・プラマーは2年、アンナ・ホランドは20ヵ月の懲役刑に処された。2022年7月には別の2人がコンスタブルの「干し草車」に自分たちを接着する抗議活動を敢行。さらに2023年11月にはベラスケスの「ロクビーのヴィーナス」の保護ガラスを破壊。6000ポンド以上の損害を与えた。By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)