■BBCが飲食店やスーパーマーケットで覆面調査を行ったところ、食品衛生評価を偽装している店舗が多数見られ、その多くが異議を唱えられた際に嘘をついていることが明らかになった。BBC(電子版)が報じた。
BBC取材班は7~8月にかけて、ロンドン東部の飲食店やスーパー数十軒を訪れ、表示されている食品衛生評価の格付けを隠しカメラで記録、またそのスコアについて質問された事業者がどのように答えるかを調査した。食品基準庁(FSA)は、食品衛生評価を0~5までの6段階で格付けしており(最高5)、点数が低い場合は清掃の不備、食品の温度管理などの不十分さ、害虫の発生といった問題があることを示している。
最も深刻な食品衛生問題を抱えていたのはウォルサム・フォレスト地区で、レイトンにあるセインズベリーズでは最高ランクの「5」が目立つように表示されているにもかかわらず、FSAの公式格付けを確認すると、評価は「0」。ネズミの糞が発見されるなど害虫に関する深刻な問題が詳細に記されており、食品棚の下や厨房、倉庫の過剰な汚れとゴミ、冷蔵庫の汚れ、照明や壁、天井の汚れが指摘された上で「容認できないレベル」と評価されていた。しかしセインズベリーズ側は、食品の安全性は優先事項として取り組んでいると答え、「95%の店舗が5評価」と主張したという。By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)