■本誌誌面にて、eVisa申請に関する情報を掲載するようになってから約3ヵ月。順調にeVisa獲得に至ったケースも多いと聞く半面、eVisaのひとつ前のステップであるBRP申請もまだ始めていない読者もいることだろう。ホーム・オフィスが一応の「締め切り」と設定している2024年末日まで2ヵ月余り。現状について追記しておきたい。
10月15日より、eVisa移行作業の前段階であるNTL BRP(No Time Limit Biometric Residence Permit)取得に必須の「面接」業務を行う企業が、「TLScontact」に変わったことは既にお伝えした通り。ただ、15日現在、オンラインでの「予約」サービスに関するウェブサイトはまだ整い切っていないと見受けられる。
また、英国永住権獲得後から現在に至るまで、英国に居住していたことを示す「サポート・ドキュメント」について、1年につき少なくとも1枚は提示が必要と定められていたが、今後、これが省略される可能性があるという。ただ、ホーム・オフィスからの正式な通達はまだなされていない。実現すれば、これからeVisaを申請する人は一気にラクになり、ホーム・オフィスの業務もスピードアップが見込まれる。しかし、これまでにサポート・ドキュメントをかき集めるのに苦労した人にとっては、不条理としか言いようがない。怒りたくなる気落ちはよく分かるが、移民として住む限り、不条理なホーム・オフィスとつきあっていくしかない。今後も新たな情報が得られ次第、誌面にてお届けしていきたい。By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)