■SNSで知り合った相手から性的な動画や写真を要求された後、それを「ネットで拡散する」と脅して金銭を要求するセクストーション詐欺が猛威を振るっている。セクストーションとは「SEX」と脅迫やゆすりを意味する「Extortion」を合わせた造語で日本語では「性的脅迫」と訳されている。BBC(電子版)が報じた。

ある日ジョンさん(仮名)はSNSのダイレクトメッセージを通して女性から連絡を受け取った。女性からは親切で支えになるメッセージが送られてきた。ジョンさんにとっては初めてのことで嬉しかったが次第に内容があざとくなって来たという。女性は教師だといい親密な(セクシーな)写真を送って寄こした。そしてジョンさんにも写真を送るよう要求。ジョンさんが1枚の性的な写真を送ると相手の態度が一変。写真をネット上に拡散すると脅し、金銭を要求し始めた。さらに「ブロックしたら次の手を見せてやる」「逃げられると思っているのか?まだお前の写真をキープしている」といったメッセージが1日に50件も届くようになった。
ジョンさんは写真が拡散されるのを防ぐため、3000ポンド以上を振り込んだ。そして資金が尽きた時、もう逃げ道がないと絶望したジョンさんは自殺を考えた。「人生が終わった」と思ったその時、ジョンさんは学習障害を抱える人々を支援する慈善団体「SeeAbility」に連絡。担当したキャット・アカス氏は「その状況がどれほど深刻だったか、他の人には想像もできないと思う。彼はとても混乱していて本当に人生が終わったと思い込んでいた」と振り返る。
英国でのセクストーション被害の公式な統計は存在しない。BBCが情報公開法に基づき、過去10年間に報告された恐喝事件に「セクストーション」という言葉が含まれている件数を調べるため、イングランドとウェールズの警察に協力を要請した。回答のあった33の警察だけでも昨年セクストーションに関連する恐喝事件が約8000件記録されていた。2014年には23件しか記録がなかった。過去10年間でセクストーションに関連する事件は少なくとも2万1323件記録されており、そのうち1万8000件以上がパンデミック以降に発生していた。今年初め、英国国家犯罪庁(NCA)はすべての学校に向けて初めて警告を送付。ティーンエイジャーにセクストーションの危険性を訴えた。
現在ジョンさんはセラピーを受けつつも依然として不安定な状態にある。詐欺師をブロックし、現金の要求を無視し続ける日々を送っているという。また、つい先日、ナイジェリア出身の兄弟がセクストーション詐欺の罪で17年6ヵ月の実刑判決を受けた。2人はアメリカ在住の17歳の少年に女性を装って接近。少年のわいせつな画像を送らせてから執拗に脅迫した。少年は兄弟とインスタグラムで会話を始めてからわずか6時間後、自ら命を絶った。アメリカでは既にセクストーション脅迫に関連し27人(9月上旬時点)の自殺者が出ているという。By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)








































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