■英スーパーマーケット大手のアズダ(Asda)は、セルフレジが限界に達したため、今後は有人レジを増設する予定だという。BBC(電子版)が伝えた。
アズダは、セルフレジは顧客にとって便利であるとしながらも、有人レジに追加投資する予定であることを発表した。この決定は顧客が機械よりも人間による対応を好んでいるからではないと主張している。一方で北部のスーパーマーケットチェーンBoothsなどは、ほとんどのセルフレジを廃止した。同社は昨年末にこの決断を下した際、「スタッフが顧客にサービスを提供することで、より良い顧客体験が得られる」と語っていた。
スーパーマーケットの買い物客は以前からセルフレジに関する問題をBBCに訴えてきた。ペニー・オーガーさんは「私は重度の視覚障害を持っているの。なのでセルフレジは全く使えない。私の盲導犬はとっても賢いけど、セルフレジが出来るほど賢くはないのよ」と話す。セルフレジは音声に頼ることができない聴覚障害者にとっても問題となることがあるという。アズダのマイケル・グリーソン最高財務責任者は「セルフレジの数が限界に達しこれ以上増やすことは顧客にとって適切ではないと感じている。
セルフレジとスキャン&ゴーは、顧客にとって最適なバランスに達したと感じている。現在は有人レジの追加に時間的投資をしている」と語った。アズダは今年中にさらに多くの有人レジに配置するとしているが、万引きとは関係ないと話している。昨年、イングランドとウェールズにおける万引き件数は過去20年で最高水準に達した。国家統計局によると警察に通報された万引き件数は43万件に達しているという。どうやら本当の狙いは万引きの防止にあるのかもね。By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)