■摂食障害を患う子どもの数が、ここ10年近くで倍増していることが判明。その原因のひとつが「TikTok」である可能性が指摘されている。「デイリー・メール」紙(電子版)が伝えた。
イングランドでは昨年度1万600人以上の子どもが摂食障害と診断され、2016~2017年度の5240人に比べて2倍近く増えていることが分かった。これまでの調査で、女児は男児よりも摂食障害になる可能性が4倍ほど高いことが判明しており、さらに最新の調査結果によると、TikTokで減量を推奨する動画を約10分見ただけでも、女性の精神に大きな影響を与えることが明らかになったという。
豪ニューサウスウェールズのチャールズ・スタート大学の研究者らは、18~ 28歳の女性273人を2つのグループに分け、身体イメージと美の基準について調査を実施。一方には摂食障害を賛美する動画を、他方には自然、料理、コメディなどの動画をそれぞれ8分見せた。すると、前者のグループの自身の身体イメージにおける満足度が著しく低下し、こうしたコンテンツに触れた若い女性は、摂食障害になるリスクが急激に高まる可能性があることが分かった。By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)