■ 英国を象徴するティータイムの定番「ヴィクトリア・スポンジ」(写真)が、米国発の「チーズケーキ」に敗北した。デイリー・メール紙(電子版)が報じた。成人2000人を対象にティータイムのお供を聞いたところ、「チーズケーキ」が1位となった。25%が支持した。2位はチョコレートケーキ、3位はキャロットケーキで、レモンドリズルケーキがそれに続いた。英国の象徴的なケーキ、ヴィクトリア・スポンジは5位に沈んだ。他にも、ドーナツやバノフィーパイ、シナモンロールなどの非伝統的な焼き菓子がトップ30にランクインしており、英国人がクラシックなケーキから米国で人気のスイーツに移行していることが分かった。
今回の調査は、地域密着型小売店チェーン「SPAR」等が終末期ケアの慈善団体「マリー・キュリー」と共に、「華やかなティーパーティー開催」のために依頼したもので、人々が好きなケーキを焼き、ティーパーティーを開いて資金を集めることを奨励している。SPARの広報イアン・テイラー氏は「英国人は、世界のスイーツからインスピレーションを得た焼き菓子を求めているようです。お菓子を焼くことが人々を結びつけ、親切を促す様子を見るのは素敵なことです。ティーパーティーを開催することはコミュニティの結びつきを強め、ベーキングの腕前を披露し、善行を支援する素晴らしい方法です」と語った。
18~34歳のほぼ半数(49%)が、自宅でベーキングを楽しんでいると回答。55歳以上の人よりも23%多いという結果が出た。また、Z世代が最も頻繁にベーキングをやっており、月に平均3回近くケーキを焼いているのに対し、65歳以上の30%は全くベーキングをしないことがわかった。『The Great British Bake Off』や『Mary Berry's Absolute Favourites』といったテレビ番組が若い世代のベーキングへの興味を引き出しているという。さらに、英国人の72%が友人や家族と一緒にケーキとお茶を楽しむ時間を持つことが大切だと考えており、44%は誰かにケーキを作ることが思いやりを示す方法だと信じていることも分かった。英国人とうまく付き合うには、ケーキを焼けた方がいいみたい。By週刊ジャーニー (Japan Journals Ltd London)